思いつくまま ヒーロー回顧懐古 「帰ってきたウルトラマン」

昭和46年、ウルトラマンが帰ってきた!

ウルトラマンが「帰ってきた」のは1971年のことでした。
初代ウルトラマン、キャプテンウルトラを挟んでウルトラセブンの終了から2年半。
後にウルトラマンのシリーズが中断していた期間に比べると思いのほか短いのですが、当時の2年半はとても長く感じていました。
授業合間の「10分休み」にでさえ校庭に出て遊んでいた小学生の時期だからかもしれません。あの頃は大人の今よりずっと時間がゆっくり流れていたのではないかと思ってしまいます。
ウルトラマンがまた観られる、それも新しいウルトラマン!
それは確かに事件でした。
設定もテイストもちがうウルトラマン。まだ「ウルトラ兄弟」の設定は有りませんでした。(その基礎がこの作品で作られることにはなりますが)
科学特捜隊ではなくMAT( Monster Attack Team )ですし、ウルトラマンのカラーリングも違います。
しかしあの時、もろ手を挙げて歓迎した小学生の私がいました。

子供の時にはわからなかったこと

さて、時は流れて当時の小学生は既に大学生になっていました。
昔の作品を見る機会は「どこかの局が再放送をしてくれた時」ぐらいしかありません。
まだDVDはおろか、ビデオソフトもない時代です。いや、ビデオテープレコーダーでもまだまだ高価でした。
120分ビデオテープが1本4,000円ほどしたころです。
私の周りで下宿にカラーテレビを持ち込んでいる学生はあまりいませんでした。
そんな1979年。下宿で見た「帰ってきた」の再放送・・・。
もちろん子供番組なんですが、その中でちらちらと頭を出す子供番組とは思えないお話・・・。
ときおり、小学生の私では理解できなかったドラマが展開するのです。
当時(小学生)の私は、なんて贅沢な作品を観ていたんだろう。子供番組なのに手を抜いていないのか、あるいは子供番組のフォーマットを利用して、こんなメッセージを伝えようとしていたのか、まじめに考えてしまいました。(書き手がどれだけ盛り上がろうと、怪獣が出る子供番組です、念のため)
と言うわけで、「帰ってきた」は今でもいっとー好きなウルトラマンです。

世代を超えて

高校の頃、すっかり過去のものになってしまうのだろうと思っていたウルトラマン、ところが現在も新作が作り続けられています。
手を変え品を変え、たぶん試行錯誤を繰り返しながら・・・。
いつまで観られるか分かりませんが、生きている間は楽しみたいと思います。
出来ればこの先、ずっと世代を超えて作り続けられてほしいなー。
ウルトラの光、いつまでも。
2017/09/01

ABOUTこの記事をかいた人

「LR総合開発研究所」所長、通称 先生。 ラブレイブを舞台裏でサポートしています。 「仮面ライダー」はもとより、「ウルトラQ」もリアルタイムで体験した世代です。(笑)